
目次
- まずは水仙
- 河津桜
- 寒緋桜
- 杏
- あやめ
- 満作(まんさく)
- サンシュユ
- 白木蓮
- なんのために花を見る?
ずいぶんと暖かくなった。
昼間の陽光には抗いがたい美しさが出ている。
あたたかそう、
きもちよさそう、
ああ、外に出てぐーんと伸びがしたい!
きっと外は、昼寝する猫のお腹のようにあったかいだろう…!
そんな風に思わせる魅力がある。
冬の日差しとは違う、優しく誘うような日差し。
そんな陽射しに誘われて、呑気に外に出た。
この日記は10日前ほどに書き始めたので、出てくるお花の見頃は少し過ぎているかもしれません。
そのくらい、春はとことこ進んでいるのですね。
まずは水仙
2月頃からあちこちに咲き始める水仙達。
何なら1月下旬ごろにはもう咲いている子もいる。
まだ寒く震えるような冬。
町の花壇にはパンジーも植えられず、公園も茶色い土肌が目立つころに水仙がひょいひょいと顔を出し始めると、嬉しい気持ちになる。
あー、何かを植物を育てたいなぁ。
お花を見たい、育てたい。
日に日に膨らんでいく蕾をじーっと見つめたい。
植物を愛する気持ちが湧いてくる。

水仙はあまり手が掛からず放っておいても毎年咲いてくれると聞くから、いつか育てたいなぁと思っている。
鉢植えでも毎年咲いてくれるのかな?


意外と色んな種類があって面白い。
花芯の黄色があまり濃くないのが私は好き。なんだか可憐な気がして。
多分房咲き水仙という子だと思うのだけど。
今年の秋冬にはこの水仙をお家に植えたいなぁ。
河津桜

河津桜が咲いていた。かわいい。
肉眼だともう少し濃い桃色に見えるのだけど、写真にするとソメイヨシノと見分けつかないかも。
遠目から見ると違いがよく分かる。
ソメイヨシノは白く、発光するような明るさ。
河津桜は華やかな桃色で、かわいい~と言いたくなるふりふり感があるのだ。

手入れが入る年なのか、家の周りの桜の木は軒並み枝が切られ、断面には薬が塗られていた。
病気や虫害があるからちゃんと伐ったりした方がいいと聞くし、「可哀想!」みたいな気持ちはないのだが。
あ、去年ここの桜の花を写真に撮ったな…と記憶する枝がばっつり切られていると、切ない寂しさもあった。
子どもの髪を初めて切ったみたいな、仕方ないけど、切ない寂しさだ。
寒緋桜
ちょっと見頃は過ぎているかな…?と思ったけど、元々こういう釣り鐘型みたい。
花が房になって垂れ下がっているのはとてもかわいい。
和装の人が、しゃらしゃらと面差しに垂れ下がるような髪飾りを付けていることがあるけれど、こういうお花にインスパイアされて作ったのかなあ、なんて思ったりする。


杏

初めて見た杏の花。
枝にくっついている形で咲いている。
幹に掛けられた『アンズ』という札を見上げ、私は目を瞬かせる。
あんずって、あのあんず?
ジャムや焼き菓子によく入っている、おれんじ色で優しい甘さの、あのあんずの実が頭に思い浮かぶ。
この細っこい木に、あの丸々した杏の実がなるのかしら。
杏の花は淡い桃色で、ひなあられが、ぱぁっと撒かれたようだ。
ゴッホのアーモンドの木の絵が思い出される。
満開になったら、あんずの実のような甘い香りがするのかなぁ、とわくわくする。
あやめ

寒咲あやめというらしい。
もう見頃は過ぎてるかな…という感じだけれど。
菖蒲は造形が美しい。
昔の人が、着物や帯の絵柄にした理由が分かる。
なんて高貴な花だろうか。
満作(まんさく)

珊瑚のような、いそぎんちゃくのような、深海生物のような、きのこや粘菌類のような、へんてこりんな花。
黄色いリボン状の花、とよく記述があるのだが、リボンというか完全に揚げ春雨か固焼きそばだよな…と見るたびに思う。
ポケモンでいうなら、リリーラかユレイドルだろう。
サンシュユ

ミモザとか、黄色でほわほわした花が結構好きだ。
花粉を連想させてちょっぴり鼻がむずむずさせられるけれど、春らしくてかわいい。
これから暖かくなる柔らかな気候を彷彿とさせる。

白木蓮

白木蓮。
白いつぼみがふっくらと膨らみ始める様子は、いかにも柔らかそうで触りたくなるくらい。
白い小鳩の胸みたい、と思う。
木蓮の花は花弁が厚く、その重さを感じさせるようにゆったり、ゆっくり開いていく。
とても優雅だ。
しっとりと柔らかそうで、もし木蓮が人間だったら、物凄く美人だろうと思う。
肌がしっとりと湿度があって、話すのもゆっくりな方だろう。
くすくす、と小さく笑うだろうな。
そんな風に思ったりする。
なんのために花を見る?
植物を見て歩くのは、私の人生の中で幸せな瞬間の一つだとおもう。
しかも、承認欲求に付随しない、ものすごくシンプルな幸せなのだ。
たとえ褒められなくても私は散歩に行き、草花を美しいと思うだろう。
褒められたとしても、「あ、はい」という感じ。
たとえSNSがなくても、いいねがなくても、無人島にいたとしても、私は多分花を見て幸せになる。
私ひとりで、私個人で、幸せになれる。
(正確に言うと、私と花の二人で、だけど)
それはほんとうの幸せな気がするのだ。
ぜひ、散歩に出かけてみてね。
時間がゆっくりに感じるよ、
bye(╹◡╹)
