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感想 日常

キテルグマに続きジジーロンも怒らせた狸【ポケスナ】

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皆さん、こんにちは。
楽しくポケモンスナップやってますか?

前回キテルグマを怒らせた私ですが、相変わらず楽しくポケモンをスナップしております。
トキシキの森にも、行っております。

というのも、ポケモンスナップはマップ上の規定のルートに沿って進んでいくのですが、
(路面電車とか大きい動物園によくあるツアー列車みたいな感じだよ)

途中に分岐出来る場所があり、そこで好きな道を選んで進むことが出来るんです。選ぶ道によって地形が異なり、出てくるポケモンや行動も変わってくるんです。

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こういう感じ↑もっと細かい分岐のマップもあるよ

はい、読んでいる賢い皆さんは分かりましたよね?
そう、この事実は即ち!
キテルグマが居るところを避ければまたトキシキの森にいけるということです!!!

いぇーい✌️

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キテルグマにとってもこれは良いことだよ

キテルグマが避けられる所に出てくれてよかったです。ありがとう。

最近になってキテルグマを避ける分岐を発見しましたので、気まずい思いをせずトキシキの森に行くことが出来ます。
自分がゲーム下手人(へたんちゅ)だからかもしれませんが、クリアまでして何十時間ってやってるのにまだ新しい要素が見つかるって、凄いゲームボリュームだなぁ。

最近見つけたルートは『晴れた森』という場所です。

『晴れた森』に行くには2回目の『霧の森』で右側にあるイルミナフラワーを光らせシキジカとメブキジカを再会させ、その後サーチする必要がありますよ。
ゲームやってない人には全く意味分からない説明で申し訳ない。

トキシキの森は全体的に霧がかかっており、少し先すら見えにくい暗い森なのですが、ここは名前通りすっきり霧も晴れて心地良い場所。
周りを埋め尽くす苔むした緑が何処が神社やお寺のような荘厳さを感じさせます。

きっと少しひんやりするような肌寒さで、落ち着くだろうなぁ…と思わせるような綺麗な所。

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めっちゃええ所やんな。私がポケモンやったらここに住みたい。いや、人間である今も住みたいが。

水辺にはハスボーがたくさんいて、草影に隠れていたり川を泳いでいたり。
シキジカやメブキジカ達の隠れ場所もあります。
草むらに埋もれ眠っているニャスパー達。

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ニャスパーの可愛さ、何?そして私の写真の下手さはもっと何?

うーん、良いところです。

夏の森を経由してからここへ来ると、ジジーロンが見られます。

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頭の方にはヤンチャムが乗ってたのに書き忘れ申した

背中にフシギダネを乗せて、名前の通りおじいちゃんみたいなジジーロン。
ジジーロンは普段のルートだと遠くを飛んでいる姿や後ろ姿しか撮れないので、ここぞとばかりにシャッターを切ります。

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あげる写真ことごとく下手でごめん…

ヤンチャムとフシギダネが遊ぶそばでスヤスヤ寝ているジジーロン。本当におじいちゃんみたい。
違うポケモンでもこんな風に仲がよかったり、面倒見てくれるのっていいなぁ。

それにしてもよく寝ている……
ちょっと起きてくれないかな。

釈明のために言っておきますが、ふわりんごを当てて寝ているポケモンを起こすというのは初歩的なテクニックなのです。

ヤーッッ!!!

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人にはやらねばならぬ時がある

ワーーッッッ!!!!

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すんごい怖かったし罪悪感がとんでもなかった。ロケット団って凄いと思う。シンプルに、ポケモンを悪用しようとか洗脳しようとか思えんって思った。怖すぎる。熊を目の前にして貴方は生命として対等だと思えますか?って話よ

その時の写真です。
こんな下手な写真、ある?

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フィルこれが怖くないとか…世が世なら世界を統べているだろ。将軍の器か?

仕方ないのでもう一回撮りに行きました。これがジジーロンのお怒り顔です。

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こう見ると可愛さもあるね。

怒らせるつもりはなかったんだよ…
起きるかな、って思って……

この距離でこのサイズのポケモンの咆哮聞くの(しかも竜の)めっちゃ怖かったやろうなー。
多分ネオワン号の中で失禁していると思います。

キテルグマが怒るのはかなりの個数当てたと思うのですが、ジジーロンは二三個で怒ったのでジジーロンの方が沸点は低めと言えるでしょう。
サイコパスになりつつあって、自分が怖いですね。

恐らくトキシキの森では指名手配されてると思います。

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ふわりんごを執拗に投げて来てくる不審な狸現る…
トキシキの森には迷惑をかけてしまいました…

皆さま、ポケモンの色んな表情、姿が見たいと思っても一線を越えないようにお気を付けて。
チャオ。

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感想 日常

キテルグマに顔覚えられたからトキシキの森出禁だわ【ポケスナ】

皆さんゲームしてますか?

私は最近ポケモンスナップに再びハマっております。

発売初日に買ってゲームクリア+アップデートまで「うおおおー!」と夢中にやって「これでいっぱしのカメラマンだわ」と満足してちょっと放置していたんですが、最近やりてぇ!となってまたやっております。

面白いんだ!これが!!
ポケモンって可愛い!
可愛いの暴力!!

ポケモンが出て来る度、興味深い行動を見せる度、初めてバナナを食べた赤子のようにキャッキャ言うて笑ってます。

ヌメルゴンってめっちゃ可愛いよね。多分きゅんって感じのお顔と和菓子食べる時の爪楊枝みたいな手足が可愛いんだと思う。嘘。存在全てが可愛い。

折角発売初日に買ったんで、ネタバレせずに何とか自力で図鑑埋めしようとしてたんですが、まぁ、無理でね…はい……。

あれ自分で見つけてる人凄いよね。

私、まずその場で出来る行動全てやっちゃうから駄目なんだよね。

(ふわりんご、メロディ、オーブ、サーチを同時にバババッてやっちゃうので、一体どれがその効果を引き起こしたのか分からなくなるのだ…)

対照実験って大事だなぁって思う。

自分でプレイしていると同じ場所で同じポケモンに反応して似たような写真しか撮れていないな〜と思い、最近は実況動画とかちょこちょこ見てたんです。

そしたら面白いコメントがあって。

キテルグマにりんご当てまくった時の反応見たい!

Youtubeコメント欄

このゲームには『ふわりんご』っちゅうアイテムがありまして、まぁ食べさせたり、当てて驚かせたり、呼び寄せたりポケモンを誘導したり出来るんですね。

ちなみに、軽くて柔らかいため当たっても痛くないと説明されています。昨今の事情を鑑みて色々と配慮されていますね。

前作にはイヤイヤボールっていうポケモンが嫌がるモヤが入ったボールを投げることが出来たんですが、流石にそれもなくなって今作はイルミナオーブというポケモンをキラキラさせる謎の玉を投げることになってます。

味は美味しいらしい。

当てたろやないかい!
キテルグマにふわりんごを!!!
(軽くて柔らかいため当たっても痛くない)

キテルグマはトキシキ森の『樹海』という行くたびに季節が変わる面白マップにいらっしゃいます。

キテルグマが樹海にいるっていう字面がもう怖いですね。

道中可愛いポケモン達を撮影しつつ、
さぁ、満を持して投げましょう。

一回当てると口元に手をやりながら首を傾げてまだ可愛い感じ。

追加追加。

心を鬼にしてやりましょう。私だって本当はしたくありません。

三個くらいじゃ怒らんか。

アッ……

こちらがキテルグマを覗いている時、キテルグマも我々を覗いているのだ。

ああー!!!!!

もうおしまいです。

最後のムービーまでキテルグマ来てた😭
すんません、もうしません…

このネオワン号に寄ってくるキテルグマ達、何か既視感あるなと思ったらピクミンだわ。

ピクミンのさー、日没後飛び立つ演出の所で原生生物が寄ってくるのに似てる。

↓これな↓

ここ怖いからほんま嫌い。私はピクミン死ぬのが嫌すぎてオリマー単体で戦いに行ってたタイプです。結局ステゴロが最強だから、さ…。

皆さん、キテルグマにはご注意。

私は多分顔覚えられたのでもう二度とトキシキ森には行けません。
可愛いフシギダネもニャスパーももう撮れません。

アデュー。

ちなみに上記の行動を撮影すると『警戒のサイン』というミッションをクリアでき、前作主人公であるトオルからこんなコメントをいただけます。

『撮影する時には』って言われたら撮影しても大丈夫って意味やと思うやん…

トオル、テメェ……!君前作でイヤイヤボール投げとったよな!?
リザードをマグマに落としてリザードンに進化させてたよな!?
貴様にだけは言われたくねぇ…!!

ていうか、

そもそも子どもだけで火山やら深海やらに行かせる博士ってどうなんでしょうか?
大人ってそれでいいんですか?

私はカメラマンの地位向上のためこれからも闘います。

皆さん、良いポケスナライフを✌️

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感想 日常

映画『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』

体が鍵盤なら、心が弦だろうか

ピアノを聴くのが好きだ。
ポロンポロンと音が粒のように耳に入ってくるのがとても好き。

好きだけれども、正直上手い下手はよく分かっていないと思う。
テレビで見かけたもの、Youtubeに投稿されているもの、街中のストリートピアノで誰かが弾いているもの。
大体、いいねぇ、と言う気持ちで何でも聞いている。

良し悪しはわからないけれど、分からないなりにも好き嫌いはあるようで、
自分で選んで聴くときは大体辻伸行さんかフジコ・ヘミングさんのピアノを聴いていた。

辻さんのピアノは光の粒がポロンポロン落ちるみたいで心地いい。
明るくて、澄んでいて、軽やかだけれど、手のひらにハムスターを乗せた時みたいな心地よい重みがある。
絵画なんかで天使や女神たちはぽうっと金色の光まとっているが、あれをキュッと固めて小さなボールみたいにしたのが辻さんのピアノの一音一音みたいだとよく思う。
YouTubeの辻さんの演奏動画に、傘に雨粒が落ちているみたいな音色だと称賛しているコメントを見たことがあるが、本当に、まさにそんな感じ!
なんて言語化の上手い人なんだ…と感動したことがある。

フジコさんのピアノは、また少し違う趣きだ。

フジコさんの音色には湿度がある。

もし例えるとしたら、落ち葉の広がった煉瓦道みたい。
それもかさかさの乾燥したのじゃなくて、しっとり湿っていていい匂いのするやつ。
霧がかった、少しひんやりする日で、ブーツで踏んだ落ち葉の重なりは少し柔らかい。
木々や、森の深い、いい香りがする。重低音のような重みと響きのある良い香りだ。
そこに時折、柔らかい西日が差してきて、きらきらする感じ。

明るさで例えるなら、太陽ではなくて蝋燭の灯り。
黄金だとするなら、教会の古びた鐘みたいに、少しくすみを携えた輝きだ。

そういうロマンティックさと、薄暗さと、湿度を帯びた落ち着きが、聴いていてたまらなく心地いい。

音楽に詳しくないから、良い悪いも何も分からないけれど、私はフジコさんのピアノが一番に好き。

私が初めてフジコさんを知ったのは、演奏ではなく、本でだった。
(もちろん有名なピアニストらしい、という事と、お名前だけは知っていたけれども)

フジコさんが小学生の頃に書いていた絵日記を書籍化した『フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記』を読んだのが出会いだった。

この本は、フジコさんの子供の頃の生活を素敵な絵と共に綴っている。

書籍化するにあたって、少しエッセイというか、ちょっとした文章が追加されていたのだが、その中に、

自分は人と会うだけで疲れ切ってしまう。仲のいい人でも、好きな人でもそう。何日も続けて会うようなことがあったら寝込んでしまう。一人でいて、猫や犬たちと一緒にいる方がよっぽど心が安らぐ。

こういう一文があった。

この一文を見て私は驚いた。
私も何とかかんとか学校や仕事に行っていたけれど、たまらなくヘトヘトだったし、どうして他のみんなはこれを普通にできるんだろう?そして私はどうして出来ないんだろう?そう思いながら生きてきた。

生まれて初めて自分と同じような人がいると知った瞬間だったし、そういう人が大人になるまで生きているのが嬉しかった。
私もどうにか生き方を探せば生きていけるのかも、と思った瞬間でもあった。

そこからフジコさんの演奏を聴き始め、うっとり、うっとり、その素敵な調べの沼にはまっていった。

結局、生の演奏会に行けたことはない。
(全然チケットが取れなかった!)
今回、映画館のよい音響で演奏を聴けてよかったと思う。

中でも、パリでの光の演出を使ったライブが特に美しかった。
真っ赤な光の中に、ピアノと、フジコさん。

真っ黒なピアノは横たわった鯨のように、艶々と美しく光を放ち、
フジコさんは、彼女らしい、彼女にしか似合わないような、繊細で独特で、キラキラした飾り物を髪や首にたくさんつけて、ピアノの前に座っている。

美しくて、美しくて、
目からの情報、耳からの情報、頭に入ってくるもの全てが自分の細胞を癒してくれるのを感じた。


教会でのライブも最高だった。

自分には信仰はないけれど、何かを信じる心や、それを共有している人たちの心の繋がり、心のどこかで互いを少し家族のように思っているような暖かな空気感。

許されているような、受け入れられているような、歓迎されているような、そういう気の緩みをもたらしてくれる温度感。
わぁ、なんかいいな、と思ったし、初めて宗教の本当の意味が分かった気がした。

そういう、焚き火を囲んでいるような雰囲気の中に、流れ出すフジコさんのピアノは本当に荘厳で、でも私達からかけ離れたものではなくて、すぐそばにある救い、という感じがした。
紛れもなく神聖なものだけれど、触れられない大天使のようなものではなくて、どこか庶民的な、小さなものにさえも光を与えてくれるような、そういう小さな妖精のような、近しいものに思えた。

ピーナッツのシュローダーのようにピアノと生きられたなら、
幸せでもあるだろうし、快楽的な苦悩だってあるだろう
君にとってのピアノは何かしら?


フジコさんを好きになってから、彼女の書いた書籍や出演されている映像作品などはいくつか見てきた。
大変な生い立ちの中生きてきた方だが、中でも私が素晴らしいと思うのが、両親を不完全な人間として許し、愛しているところだ。

私も家族のことでかなり悩んでいたため、フジコさんの文章や言葉には沢山感化され、改めて両親のことを人として捉え、考えるきっかけになった。

…が、まだフジコさんの領域には到達できていない。

映画の中で、フジコさんは父の写真を見て、
「他に相手がいないと駄目な人だったから。一人じゃ駄目な人だったからね」と彼の浮気について話した。
実の父が浮気したことを理解し、彼の持つ弱さやそういう状況に陥った事情を理解し、許している。

フジコさんのお父様は結局家に戻らず大人になった彼女と会うことはなかったが、一度だけ電話をした時に、昔と変わらない、年寄りの声じゃない声で「アロー」といってくれて嬉しかったと話していた。

父が、年老いた老人でなく、自分の知っているままの男性でいてくれてよかったと思えるまで、どのような心の変遷を辿ったのだろう?

自分や家族を置いて去っていった父。
怒りが真っ先にあっただろうし、悲しみも勿論あっただろう。

どうして愛していられたんだろうか、と思ってしまう。
どうして愛を愛のまま保持していられたんだろうか?
それとも、一度は憎み、嫌いになって、
そこからもう一度愛すことにしたんだろうか?
それはどうやって?

彼女の母親もまた、かなり付き合いの難しい方だったようだ。
書籍『フジコヘミング 運命の力』の中にも、ばか、あほと暴言を吐かれることは日常茶飯事。
吠えるけれど中身がない、犬のような人だったと書かれていた。
それなのに、うんざりしていたが、それでも人間の中で一番愛していると綴っている。

パリの家のピアノにも、日本の家のピアノにも、フジコさんは家族の写真を飾っている。
いつでも見られるように、と。

世界の流れの中で生きた両親を、ただ一人の人として見つめ、欠点や弱さを見つめ、許し、愛している。そういうところがすごいな、と思った。

そういった許しが、私はまだ出来ない。
そう思ったりもしたし、フジコさんのピアノに滲み出ているのはこういう全てを真っ直ぐ見つめ、美化もせず、かといって憎みもせず、本当を捉えながらただ見据える、眼差しのような気もした。

フジコさんのピアノには、やっぱり根底として暗さがある。

人生に悲しいことや苦しいことが起こりうること。
人が人を傷つけること、傷つけ合うこと。
軽薄さ、無配慮、悪意、運のなさ。
そういう現実的な悲しみ、虚しさ。

そういった現実的な悲しみを受け止めきったその奥で、でもやはり人や世界や命を愛したいとか、許したいとかそういうふうに思っている人でないと醸し出せない何かがある。

彼女の諦めと、許しと、その奥にある本当の優しさが、ピアノに滲み出ている。

そういう、フジコさんの生きる血流みたいなものが、音に流れ出て、わたしたちを癒し、感動させるのだろう。

薄暗い洞穴の中で、一瞬ちらりと光るルビーの原石のように、薄暗く悲しいこの世界に、絶望や悪辣のもう一つ先に、そういう本当の希望があると教えてくれるような。

そういう、優しさと、強さと、粘りと、図太さと、
そして何より清らかさを教えてくれた映画だった。

清らかさとは、本当に清らかであるかではなく、清らかでないことを許すことと、その上で清らかであろうと願うことだと思う。

上映館が少なくて少し遠出して観に行ったのだが、観てよかったと心から思えた映画だった。
まだ幾つかの映画館では上映しているので、気になっている方は是非映画館で見てほしい。

疲れている人、傷付いた人。
その傷が、まだ乾ききらず傷口のままな人。
何かから逃げている自覚のある人、
自分を直視するのが怖い人。
ただただ、もう、何にも考えずに眠りたい、と思う人。

そういう人に特に観てもらいたいと思う映画だった。

もし配信が始まったら、部屋を真っ暗にして、蝋燭だけ灯して、毛布にくるまってぬくぬくしながら子守唄のように観てほしい。
時計もスマホもどこかにしまって、
お母さんのお腹の中にいるみたいな、そんな気持ちで、ぜひ。

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日常

月暈は天使たちの城下町

月を見上げる。

人は月を見上げる。

綺麗だから、光っているから、輝いているから

あまりにも綺麗だから。

笑う赤ちゃんを見かけて釣られて自分も微笑んじゃうみたいに蝋燭の灯りを見ているととろとろ微睡んじゃうみたいに

それはもう、人間の本能みたいなもの、なのかもしれない。

今日、道を歩いていると目の前で突然おばあちゃんが立ち止まって、空を見上げた。腰に手を当てて、大仰に、まるでお風呂上がりに牛乳を飲む人みたいにだ。

おばあちゃんの目線の先には綺麗なお月様があった。

おばあちゃんに釣られて、何人か周りの人も空を見上げた。そして、ああ、月か、綺麗だもんねぇ、と言う感じで同じように少し眺めてからまた歩みを進めた。

私は昔から落ち着きがなくて、歩いていると色んなところをソワソワ見てしまう。

あんなところにカマキリがいるな、とか、あの鉢植えの花はなんだろうとか、よそのお家のベランダに干された年季の入ったキャラクターもののバスタオルだとか、

月は綺麗じゃなくても、いつも見ているそれがいつも、ぽちんと、空にあるからだ

それは綺麗なものを探してとか、感受性が豊かで、とかそう言うのでなく

ナルトが螺旋丸を作る修行をしている時に、自来也がてのひらにちょんと点を書いて、点一個があるだけで人はそこを見てしまうのだ、と教えたあれに似ている。

お、今日もあるな、という気持ちで大体見ているのだ。

そんなわけで、私は大体月を見上げて歩いているから、今日はたくさん同じような人を見かけて嬉しかった。

子供の頃からなんとなく、ちょっとのろくて少し浮いていて、みそっかす、みたいなそういうタイプだったので、こんな時だけでも、みんなと同じことができて嬉しい。

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綺麗なものを、一緒に見たい、誰かと…

ひとりぼっちになりたくないと、きっと大抵の人が思う

誰かと美味しいものを食べたいとか、誰かと素敵な映画を見たいとか、誰かとライブではしゃぎたいとか、

綺麗なものを、美しいものを、見つめて、眺めて、感動すると、人は満ち足りた気持ちになる。

でもしばらくすると、それでは満足できず、ああ、誰かとこれを享受したいという熱烈な欲望がマグマみたいに溢れてくるのだ。

誰かの瞳に映った、この素晴らしい代物を見たくなるのだ。そしてその人が自分と同じく魂を震わせ、微笑む様子を。

月を見るのにお金いらない。お金持ちでも貧しい人でも無料観覧できる。日本の人も、海外の人もおばあちゃんも子供も。

たくさんの人が等しく見ている美しさだから

月を見ると寂しさを忘れ、優しい気持ちになるのかもしれない。

それがきっと私が月を好きな理由。

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日常

秋は木漏れ日の香り

八月に秋はなかった。
九月の終わりにはあったかもしれない。
十月になった今、確実に秋の鼻先がここにある

昨日なかったものが今日はここにある。
ここにあったものも、いつかここからなくなってしまう。

時の流れは実在するか分からない。
ただ人間がチクタク動く時計をありがたがっているだけかも。
夜は明けるのではなくて、大きな巨人がこの地球に覆いを被せたり取り除いたりしているだけかも。

だけども秋はやってくる。

夏の間、ああ、早く秋が来ればいいのに、なんて思っていた汗だくの大人たちの願いを叶えるように
夏の日差しの強烈さに乾涸びてしまった植物たちに慈悲を与えるみたいに

ううん、それはうそ

秋は私たちの気持ちを知らない。
秋も夏も地球も空も私たちの気持ちなどお構いなしにただ自分の出番がやってくるとキラキラと輝かしくその美しさを披露するだけなのだ。

先日、おかわかめに蕾の花房ができた。

おかわかめは初夏から晩夏まで蔓を伸ばし葉っぱをつけ、秋には花を咲かせる。

まだ日中気温は30度前後だった。
なのに植物には秋の訪れがわかる。

私より美しい世界に住んでいる住人、という感じがする。

この子には、植物には、世界はどんなふうに感じられているんだろう。

色はあるんだろうか。
匂いは、温度は、速度は、感触は?

私たち人間より、ゆったりと、穏やかで、
音楽で言うならチェロのような世界なのではないかと夢想している。

植物たちにとっての秋は、芳醇で、豊かで、幾重にも重なり合う心地よい旋律
裸で絹のシーツにくるまるような肌寒さと気持ちよさ

人間は、そのおこぼれを貰っている、と言う気がしている

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心地よさを感じに、外を歩こう

君がいる世界に秋があってよかったな
私のいる世界に秋があってよかったな

秋って素敵なものだから
手のひらにそっと包み込んで、誰かに見せたくなるものだから

でも、そうできないところがもっと素敵なんだよね

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その他

れいんどろっぷ。

雨が降ったり止んだりしているねぇ…

雨って、雨になる前はなんだったのかしらね?

よく海の水が暖められて水蒸気になって、雲になって雨になって、また地球に降り注ぐっていうけれど。

だとしたら、今日私の鼻の上にピチョンと落ちてきたあの雨の一滴が、いつだったか鯨達が吹いた潮の飛沫だったりするのかしら。

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君の中にある水は一体どこからきたかしら?



それってとってもromanticですね?
私たちは陸の上にいるのに鯨達とキスできるわけですから。

あなたの上に降り注ぐ雨は一体なんでしょう?

どんな水がいいですか?

ナマコがピューっと吹いた海水ですか?
イルカ達がスイスイ尾鰭で蹴った水でしょうか?
それとも深い深い深海の水ですか?

きっとあなたは海に行かなくても、海に触れることができますよ。
だってこの世界に生きるんですからね!

ではでは、ごきげんよう。

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感想

舞台『野球』を観にいこう!!!

舞台『野球』飛行機雲のホームラン 見てきたよー!

明日7月7日(日)が大阪で大千秋楽なんだけど、もし予定が空いている人いたら是非是非是非是非観に行って欲しいよー…!!

多分当日券あると思うから…当日引換券買って行ってくれ〜…

演劇って映画とかに比べたら価格が高いから普段あんまり絶対観た方がいいよとか言わないんだけど、この舞台は、観に行ってー!と言いたくなった。

初めは舞台上で野球のプレイを再現するその演出や技法、

光の使い方や、狭い舞台をグラウンドに見せる空間の使い方に驚き、魅了され、

中盤に進むにつれみんなのバックボーンが分かり、人柄が分かり、

今日という日、この試合の重さを知っていく。

どんどん引き込まれて、いつの間にか舞台を観ているというより皆の『野球』を応援している自分に気が付く。

舞台の上にあったはずのグラウンドが客席までどんどん拡張されていくのが分かった。

あの時代の中にいて、あの不安定で恐ろしい時局の中にいて、

それでも、ただ黒一色に塗りつぶされた絶望の中にいるのではなく、友人と喋ったり冗談言って笑ったりする日常も、地続きに存在する。

心の中がぐにゃぐにゃになりながら、皆の野球を応援していた。

頑張れ負けるな!とどちらのチームに対しても思っていた。

でも、どちらかが勝ったら終わってしまうから、それも、嫌だ…と

やっぱりぐにゃぐにゃ思った。

題材自体がそもそも涙を誘うものだけど、

こりゃ私泣くど…と思ってハンカチ用意していったけど、

なんか、それだけじゃなくて、そういうのじゃなくて、

感動的な話とか泣ける話ってだけじゃなくて、

その時そこに生きていた命、みたいなもの

ちっちゃくて、何か大きなことを変えられたり動かせるわけでもなく、大きな波の中にただ揺すぶられ飲み込まれるような存在、だけれども血のように熱い一雫みたいなもの

ちくちく鼓動する小さな雛の心臓みたいなもの

なんか、そういうものを肌で感じて、ずっとだらんだらん涙が流れた。

そこに生きている人がいる、という感覚。

あんまり言うとネタバレになっちゃうから書かないでおくけど、本当に本当によかったよー…

興味ある人是非観に行ってね。

ない人も観に行って。よろしくね。

#感じたこと全部正解

#イラスト制作昴

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日常

夏の気配!

暑〜い!もう夏やん!!!

いや、まだ梅雨入りしたところなんやけどさ、毎日30度近く気温が出てたら、それってもう夏みたいなもんだよね…

夏って、水が力を持つ季節だと思う。

川とか、湖とか、海だとか。

水面が大きな生き物の鱗みたいに光って、めらめらしている。
めらめら、ぬらぬら、ぎらぎら。

隠しきれない生命力が奥底から溢れ出している感じ。

こういう水塊を見ると、ああ、夏が来たなぁ、って思う。
誰にも止められない夏が来た。

雪崩れてくる力のように、堰き止められない強風のように、
太陽が力を持ち、青空が力を持ち、雲たちが力を持ち、
中からぐつぐつ溢れてくる生命の力が地球を沸騰させる。

じりじりしたコンロの火みたいな日差しとか、
でっかい入道雲とか、
さっきまで晴れてたのに急に雷ごろごろ言ってるとか、
え?あーしのこと殺す気?みたいな豪雨とか。

そういうことに出会うと、
君って、そんなに力あったんだ。
そりゃ、人間って無力だね、って思っちゃう。

人々は科学でそれにそれに適応したんだろけどね。

今日は雨上がりだったからか、川はたっぷり水を蓄え悠々としていて、
草も木々も瑞々しくぷるぷるしていた。
日に当たっている草むらは西日で黄金に輝いていたし、
日陰の木々はお澄ましな感じで、しっとりといい香りがしていた。

いい感じだね、何事も。
そんな感じ。

そんな感じの世界。

これからもっと暑くなるだろうけど、やっぱり外に出たいな。
散歩行きたいな、って思う。

みんなはどう?
ちなみに、今日すごく月が綺麗だったから、お家の周りが曇りじゃないなら見た方がいいよ🌕



#夏の気配
#イラスト制作昴

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お知らせ 感想

劇場版ザ・ファブル観ましたぞ

2023年初映画は劇場版ザ・ファブルでした!

小島役の柳楽くんがいいよ!観な!と友人からずっとオススメされてた映画でやっと観ました。

アクションシーンが想像以上に凄かったのと、

全体的なバランスが凄くよくて、楽しくスイスイ観られました。

笑える所もあれば、任侠ものやヤクザものに求められる非情さやサイコパスっぽい描写もあり、しんみりする所もあり、でも全体的にそれがチグハグしてなくて良い配分というか、すごく上手く纏めてくれてるな…と感じました。(何様?)

漫画の実写化となると、ギャグ要素が強めになってしまったり、浮いてしまったり(2次元を3次元にするわけだから仕方ないのだけれども)、お遊戯感が出てしまうこともままあるけれど、それを良い具合に留めてくれているというか…

あんまり引っ掛からず、違和感を覚えず、気持ちよく観られる解像度で3次元にしてくれていて、実写化としてはかなり成功の部類だよな~と思いました。

私が原作を読んでないからそう思うのかもしれませんが。

漫画も面白いらしいので読みたいです。

あとフード役の福士蒼汰さんが個人的に好きでした。

福士蒼汰さんって爽やかな役の印象が強いけど、

こういう顔がよくてちょっとカリスマ性があり実力もそれなりあるので、あまり紆余曲折なく成り上がっちゃって、それ故中二病的な万能感のある若者が意外にもよく似合うなーと思いました。

多分ハマリ役というと風早くんみたいな純粋で爽やか青年だと思うんですが、もっと軽薄そうな役とかイキり若者役とか非人道的な役とかやってほしいな。

普段邦画はあまり観ないので今年はたくさんチャレンジしたいです。

とりあえず『来る』と『孤狼の血』と『星の子』は観たいなと思ってます。

邦画有識者の方いたらオススメ教えて下さいな〜。

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お知らせ

2022年度12月カレンダーネットプリントのお知らせ

みんなでたのしいクリスマス🎄

🎄12月カレンダー🎄

森のみんなでツリーの準備!
クリスマスが待ち遠しい!

【ローソン・ファミマ】
番号:UXB5LAC24N
期限:2022/12/05 〜18時頃まで

【セブンイレブン】
番号:E8BCNNBU
期限:2022/12/04 〜23:59

2021年度11月から始めたネットプリントでのカレンダー配布ですが、この12月分をもちまして一旦終了させて頂きます。

印刷して利用して下さった皆様、
いいねやコメントを下さった皆様、

本当にありがとうございました😌

最後なので、配布期間が重複しますが12/1を目処に再配布する予定です!
ご興味のある方はぜひ印刷して下さい🌟

このカレンダー配布は元々、
バレットジャーナルや手帳作りなどが好きな方々や
絵本が好きなお子様やご家族に

イラスト制作・昴の作品が届いたらいいな…と思い開始しました。

ネットプリントでの配布と共に、関西圏のいくつかの図書館、絵本園、青少年交流センター等に置かせて頂きました。

そちらでお手に取って下さった方もありがとうございました!

「可愛い」「次も待ってる!」とお声を頂けてとても嬉しかったです。

カレンダーは一旦終わりますが、また何かしらネットプリントを使って配布出来たらな〜と考えています。
時間が取れればまた1年通したカレンダーにも挑戦したいです…!