舞台『野球』飛行機雲のホームラン 見てきたよー!
明日7月7日(日)が大阪で大千秋楽なんだけど、もし予定が空いている人いたら是非是非是非是非観に行って欲しいよー…!!
多分当日券あると思うから…当日引換券買って行ってくれ〜…
演劇って映画とかに比べたら価格が高いから普段あんまり絶対観た方がいいよとか言わないんだけど、この舞台は、観に行ってー!と言いたくなった。
初めは舞台上で野球のプレイを再現するその演出や技法、
光の使い方や、狭い舞台をグラウンドに見せる空間の使い方に驚き、魅了され、
中盤に進むにつれみんなのバックボーンが分かり、人柄が分かり、
今日という日、この試合の重さを知っていく。
どんどん引き込まれて、いつの間にか舞台を観ているというより皆の『野球』を応援している自分に気が付く。
舞台の上にあったはずのグラウンドが客席までどんどん拡張されていくのが分かった。
あの時代の中にいて、あの不安定で恐ろしい時局の中にいて、
それでも、ただ黒一色に塗りつぶされた絶望の中にいるのではなく、友人と喋ったり冗談言って笑ったりする日常も、地続きに存在する。
心の中がぐにゃぐにゃになりながら、皆の野球を応援していた。
頑張れ負けるな!とどちらのチームに対しても思っていた。
でも、どちらかが勝ったら終わってしまうから、それも、嫌だ…と
やっぱりぐにゃぐにゃ思った。
題材自体がそもそも涙を誘うものだけど、
こりゃ私泣くど…と思ってハンカチ用意していったけど、
なんか、それだけじゃなくて、そういうのじゃなくて、
感動的な話とか泣ける話ってだけじゃなくて、
その時そこに生きていた命、みたいなもの
ちっちゃくて、何か大きなことを変えられたり動かせるわけでもなく、大きな波の中にただ揺すぶられ飲み込まれるような存在、だけれども血のように熱い一雫みたいなもの
ちくちく鼓動する小さな雛の心臓みたいなもの
なんか、そういうものを肌で感じて、ずっとだらんだらん涙が流れた。
そこに生きている人がいる、という感覚。
あんまり言うとネタバレになっちゃうから書かないでおくけど、本当に本当によかったよー…
興味ある人是非観に行ってね。
ない人も観に行って。よろしくね。
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